贈答用 会津みしらず柿
■皇室献上、会津みしらず柿
会津みしらず柿は毎年、全国でも珍しい皇室に献上される柿として有名です。
上品な甘さとジューシーでなめらかな食感が特徴です。
みしらず柿は漢字で書くと「身不知柿」と書きます。
これは柿の木が折れてしまいそうなほど、大きな実をたくさんつけてしまう「身の程知らずな柿」というところからきています。
■一つ一つ丁寧に選ばれた会津みしらず柿
まだ雪がちらつく2月ごろから柿の木の剪定を始めます。
秋に柿が実ることを想像しながら、どの位置に枝を配置するかを考えて剪定していきます。
4月になり温かくなると新しい芽がふきだしてきます。
5月ごろには蕾が膨らんできます。
美味しい柿を作るためにはこの蕾を落としていく「摘蕾」という作業を行います。
たくさんの蕾の中からよりふっくらとした形の良い蕾を選抜していきます。
この作業で約7割ぐらいの蕾を落としていきます。
5月の下旬ごろになると柿の蕾から純白の花が咲きます。
それから果実が大きくなり、さらに「摘果」という作業をして実を落としていきます。
もったいないですが、美味しい柿を育てるためには必要な工程です
隣の柿とのバランスを見つつ、ここでもより大きく形の良い実を残していきます。
一つ一つ丁寧に選ばれたものだけが秋に色づき、収穫されることになります。
また、みしらず柿は収穫されてからすぐに食べられるわけではなく、渋を抜かないと食べることができません。
しろべこ農園では、昔ながらの方法で地元の焼酎を使用して渋抜きをします。
焼酎で渋抜きをすることにより、他の方法よりも甘くねっとりとした食感になると言われています。
■会津坂下町から農業で福島を盛り上げる
しろべこ農園は会津坂下町で2022年から始まった小さな農園。
きゅうりとみしらず柿を栽培しています。
会津みしらず柿は祖父が栽培していたものを引き継ぎました。
みしらず柿は小さい頃から食べていて、子供の時から一番好きな果物は柿でした。
地元の衰退を目の当たりにし、東京での経験を活かし、地元に貢献したいという思いから農業を始めました。
これまでに飲食店で働き、「食」に関わる仕事をしてきました。
「食」は人を幸せにする力があると信じています。
歴史ある会津のみしらず柿。
小さい頃から身近にあったみしらず柿。
今では後継者が減ってきており、放置されている柿畑が増えてきています。
しろべこ農園として、できる範囲ではありますが、管理されなくなった柿畑を受け継いでいきます。
可能な限り、昔からあった風景を守りたい。
大好きなみしらず柿を守りたい。
そういう想いで日々取り組んでいます。
美味しいものを会津坂下町で作り、全国に届けていきたいです。
今後も地元とともに成長し、未来に向けた農業を進めていきます。